スペイン、ショッピング観光の有力な選択肢として存在感を強める

アート、ファッション、新進気鋭のデザイン、グルメ製品など、スペインが誇るプレミアムショッピングの魅力

スペインはショッピング観光の戦略的拠点として存在感を高めており、世界中から高い消費力を持つ旅行者だけでなく、本物志向でローカルな体験を求める観光客も惹きつけている。ラグジュアリー分野の継続的な成長に加え、地域密着型の商業、職人技、デザインに力を入れる多様な都市の存在が、収益性・文化的アイデンティティ・グローバルな展望を兼ね備えた市場を築いている。 スペインがショッピング観光に適している理由は多く、先進的なVAT(付加価値税)還付制度、多彩で高品質な商品、そして他のヨーロッパ諸国と比べて優れたコストパフォーマンスが挙げられる。 グローバルブルーの最新データによると、2024年には外国人観光客による売上が前年比で23%増加。特に高級品分野では26%の成長を記録し、外国人観光客の総消費のうちすでに55%を占めている。スペインはラテンアメリカからの旅行者にとって、フランスやイタリアを上回る人気を誇る目的地となり、中国ペルシャ湾諸国などの市場でも欧州平均を上回る回復を見せている。 高級小売の躍進と並行して、地域の個性や文化体験を軸とした観光地への関心も高まっている。 マドリードサラマンカ地区は高級ブランドやオートクチュールが立ち並ぶラグジュアリーの中心地。一方、ラティーナ地区にある蚤の市では、アンティークや一点物を求める人々に人気の多様で伝統的なマーケットが楽しめる。 バルセロナモダニズム建築が並ぶグラシア通りでは世界的ブランドが軒を連ねる。より個性的なショッピングを求めるなら、ヴィンテージファッション、音楽、地元の工芸品を扱う独立系ショップが集まるルス・タジェール通りがおすすめ。

ミラ邸上空からみたグラシア通りの俯瞰図 (バルセロナ)
ミラ邸上空からみたグラシア通りの俯瞰図 (バルセロナ) © Shutterstock

ビルバオラス・シエテ・カジェス(7つの通り)旧市街の活気あるエリアで、ファッションや新進デザイナーのショップ、バルや市場(リベラ市場など)が並ぶ。散策しながらローカルな買い物を楽しむのにぴったり。 ア・コルーニャ ルーゴ広場ガリシアの“ゴールデンマイル”。クラフトショップやコンセプトストア、地元&インターナショナルブランドが集まり、もちろん美食も充実。 マラガ のラリオス通りと港エリア歴史的な建築に囲まれた歩行者通りには、都市型ショッピングが並び、港まで続く。海の景観、美食、文化的な楽しみも揃っている。 マルベージャのプエルト・バヌース100を超える高級ブランドが集結。国際的なデザイナーのコレクションも豊富。 ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアベゲタ地区とトリアナ地区をめぐるルートでは、国際的ブランドと伝統的な手工芸品が融合。税制面での優遇もあって、ショッピングにお得な選択肢となっている。