リベイロの中心に残る中世の足跡

秘められたガリシアの旅:ロマネスクの遺産と最も素朴な風景が息づくリベイロ

ガリシアには、旅慣れた人でさえ驚くような魅力的な場所が数多くある。なかでも葡萄畑と河川に彩られたリベイロは、山あいの風景や民族的伝統、そして農村のロマネスク様式が調和する特別な土地である。修道院や何百年も前に建てられた教会、天然の温泉、そして中世の村々をめぐるこのルートは、歴史・自然・味覚が一つにつながる旅へと誘ってくれる。 オウレンセ県リベイロは、ワインだけの土地ではない。ロマネスク教会、シトー会修道院、中世の集落、そしてハイキングを楽しめる風景が点在している。3日間の行程は、歴史遺産、郷土文化、そして緑豊かな自然とのふれあいを組み合わせたもので、地元の人々の温かなもてなしや、「タコのガリシア風」、「カルネ・リチャダ(刻んだ牛肉の煮込み料理)」、ムデハル由来の伝統菓子といった郷土料理も味わうことができる。 オ・カルバジーニョから始まる。アレンテイロ民族学公園では、川を中心に営まれていた昔の生活や水車の仕組みに触れられる。ボボラスには、サン・シャオ・デ・アストゥレーセスやサン・マルティーニョ・デ・カメイシャといった、質素でどこか懐かしさを感じさせるガリシア農村のロマネスクを代表する教会が残る。1日の終わりには、シトー会修道院サン・クロディオを訪れる。ここはリベイロにおけるワイン造りの歴史的中心地である。 2日目は小さな村々と高地の景観をめぐる行程だ。アビア川流域のゴマリス教会から、ペナ・コルネイラへの登り道へと進む途中、サン・トメ・デ・セランテスやサンタ・マリア・デ・ラマスといった後期ロマネスクの美しい教会群に出会う。さらにベアデへ向かえば、中世起源の歴史地区が広がり、リバダビアではサン・シェス・デ・フランセロス教会を訪ねることができる。プレロマネスク様式のこの教会には、古い西ゴート由来の要素や、石に彫られた独特の格子細工が残されている。

ガリシア州オウレンセ県にあるサン・シェス・デ・フランセロスのプレロマネスク教会
ガリシア州オウレンセ県にあるサン・シェス・デ・フランセロスのプレロマネスク教会 © Shutterstock

3日目は考古学、精神性、そして癒やしがテーマだ。サン・シブラオ・デ・ラスのカストロは、その規模とローマ化の度合いで訪れる者を驚かせる。一方、サンタ・マリア・デ・メロン修道院は、ロマネスクと後世の様式が溶け合う魅力を今も宿している。さらに行程には、セルベス川沿いに湧くプレシゲイロ温泉でのひとときが含まれ、旅の終盤には、貴族の館や石畳の路地、歴史ある教会が残る中世の村パソス・デ・アレンテイロへ向かう。この村は歴史芸術的遺産地区に指定されている。 遺跡や建物だけでなく、このルートは五感で味わう旅でもある。爽やかなナラの森の気配、民謡の響き、力強いリベイロワインの香り、そして昔ながらの食文化が、行程のすべてを彩ってくれる。石や清流、伝統、そして風景という、すべてが溶け合うガリシアの原風景を再発見する特別な旅となるだろう。

リベイラ・サクラの葡萄畑を見下ろす空撮
リベイラ・サクラの葡萄畑を見下ろす空撮 © Shutterstock

所在地 リベイロは、ガリシア州オウレンセ県の南西部、ミーニョ川中流域とその支流であるアビア川とアルノイア川の流域に位置する。中心地はリバダビアで、A-52号線やN-120号線で結ばれている。ビゴ=ペイナドール空港やビゴ港からは約60キロの距離にある。