家族で楽しむカンタブリア:自然と文化遺産を満喫する提案

お城、洞窟、おとぎ話のような村々、そして子どもと一緒に楽しめる大自然

カンタブリアは、自然や文化遺産を楽しみつつ、子ども向けの文化的なアクティビティも取り入れたいと考える家族旅行にぴったりの目的地です。中世の城やおとぎ話のような村、海岸沿いのハイキングルート、壮大な洞窟、インタラクティブな施設まで、教育的でありながらエンターテインメント性も兼ね備えた体験が満載です。子どもも大人も一緒に、安心安全な環境で思い出に残る時間を共有できます。 家族旅行は、カンポー地域にあるアルグエソ城から始めてみましょう。中世の要塞で、テーマ別ガイドツアーや夏のワークショップ、コンサートなどのイベントが行われています。すぐ近くのバルデレディブレでは、岩をくり抜いて造られた「サンタ・マリア・デ・バルベルデ教会」と、その解説センターで当時の岩窟空間がどのように宗教施設として使われ方を学ぶことができます。

アルグエソ城(カンポー・デ・スソ地区/カンタブリア南部)は、ゴシック様式(13~15世紀)の防御城で、カンタブリアにおける岩山の上の城の代表例です
アルグエソ城(カンポー・デ・スソ地区/カンタブリア南部)は、ゴシック様式(13~15世紀)の防御城で、カンタブリアにおける岩山の上の城の代表例です © Shutterstock

地下の冒険をさらに進めるなら、「エル・ソプラオ洞窟」も子どもたちにとって忘れられない体験となるでしょう。ユニークな地質構造だけでなく、鉱山列車に乗って洞窟に入ることができるのも魅力です。「アルタミラ」とその複製施設「ネオクエバ」では、オリジナルの洞窟に入らずに洞窟壁画芸術を学べるファミリーワークショップが行われています。 ナンサ渓谷とペニャルビアでは、今も稼働する水力仕掛けの鍛冶設備「カデスの製鉄所」を見学できます。鍛冶用機械や水車がどのように動いていたかを知り、かつての農村の暮らしに触れることができます

魅力的な村と大自然を満喫

リエバナ地方の中心にあるモグロベホは、家族旅行にぴったりの村です。人口はわずか50人ほどで、映画『ハイジ アルプスの物語』のロケ地としても知られています。まるでおとぎ話の村のような雰囲気を今も残しています。 その近くにある「カバルセノ自然公園」では、750ヘクタールの広大な敷地に、世界五大陸から集められた動物たちが半放し飼いで暮らしています。車、バス、電動自転車、ガイド付きツアーなど、さまざまな方法で見学でき、限定エリアへのアクセスが可能なツアーもあります。

カバルセノ自然公園には、クマ、チーター、ゾウ、シマウマなど世界五大陸から集められた120種以上の動物が半放し飼いで暮らしています
カバルセノ自然公園には、クマ、チーター、ゾウ、シマウマなど世界五大陸から集められた120種以上の動物が半放し飼いで暮らしています © Shutterstock

大西洋岸にあるコミージャスの町では、モダニズム建築と子ども向けの学習体験が融合しています。ガウディ設計の「カプリチョ」は家族向けツアーを行っており、最後には「ガウディテカ」で創作アクティビティを楽しむことができます。さらに東へ進むと、州都サンタンデールにある「マグダレーナ宮殿」では、庭園や木製彫刻を巡る子ども向け探検ルートが用意されています。 旅の締めくくりは「コスタ・ケブラーダ海岸自然公園」へ。ここではユニークな地質構造を間近に見られるルートが整備されており、海からのガイド付きツアーなども実施されています。家族旅行にぴったりな、多彩で教育的な体験が楽しめます。